続・はぐるま

くるくるまわる、僕のはぐるま…

雪降る夜空の中で

綺麗なワールドとかで、なでちゃんをじっと見てたとき、昔の自分を懐かしく思い出す。

『恥ずかしがり屋で、でも自分の感情に真っ直で、未来があるとともにやりたい夢がある』

 

…私もかつて似たような感じだった気がする。

田舎から誰も知ってる人もいないような東京の都会に出てきたのは、夢があったからだった。

でもいつしか自分の感情を押し殺すようになって、辛いことをヘラヘラ笑って嫌とも言わず、なりたいものは挫折した。あまりよく眠れなくなり、ただ壊れたおもちゃのような精神状態で浪費していく日々を送るようになって、ついに音を立ててぶっ壊れていった。

 

雪降る花本駅のworldの夜空の下で『えへへ』と照れ笑いするなでちゃんは、無邪気で儚くて美しい。

せめて私はその儚くて美しい存在の観測者でありたいと、その雪降る夜空に切に願った。